フン王の命日
フン王の命日
ベトナムの数少ない祝日の一つにフン王の命日の休日がある。
旧暦の3月10日がその日になっており、新暦だと毎年日が変わってしまう。
フン王とは紀元前2879年にヴァンラングの王の名前とされており、ベトナムの民族のルーツとされている。
ヴァンラングという国の存在を示す遺跡などはなく、神話的な扱いになっている部分もある。
フン王の領土は、西はバシュウ(中国の四川)、北は洞庭湖(中国の湖南)まであったとされており、かなり広大な国だったかもしれない。
フン王の記念日は1964年2月に公式の休日のリストに復元され、公務員と学生に1日休みが割り当てられた。
1967年、国会は、フン王の記念日も独立記念日にすべきかどうかを検討するほど重要な日というように考えている人もいる。
それは一度却下されたようだが、1971年に上院で再び議論が浮上し、1973年に内閣で議論されたようである。
1999年に、政府は2000年に最も重要な祝賀会としてフン王の祝いが、ベトナム共産党の70周年、110周年ホーチミンの誕生日の記念日、アメリカとの戦争の勝利の25周年などと同じ位置付けで取り扱われるようになった。
ベトナム国の民族の数は54あり、また、ベトナムが南北統一されてから50年も経っていないため、民族、北や南に関係なく国民全てが崇める存在というのは重要なのかもしれない。